MacにWindowsのエクスプローラーはある? 代わりになるものと、乗り換えで戸惑うファイル操作
更新日:2026年9月29日
MacにWindowsのエクスプローラーはありません。MicrosoftはWindows以外にエクスプローラーを出したことがなく、インストールできるものもありません。Macに最初から入っているファイル管理アプリはFinderで、同じ役目を、違う使い方を前提に果たします。エクスプローラーでの習慣のほとんどにはMacでの対応がありますが、キーが違ったり、設定の奥にあったりします。
以下では、Finderが本当に違うところ、毎日のつまずきをカバーする対応表、乗り換えた人が必ず驚くひとつの動き、そして標準の方法では足りないときにできることを説明します。
Finderがエクスプローラーと違うところ
「どうしてこんなに使いにくいの?」という感覚の大部分は、4つの違いから来ています。どれも不具合ではなく、ソフトを探す前に知っておく価値のある回避策がそれぞれあります。
- 編集できるアドレスバーがない。エクスプローラーのパス欄は、表示と入力を兼ねています。Finderのパスバー(⌥⌘P)は表示するだけで、パスを入力・貼り付けするには⇧⌘Gで別のダイアログを開きます。それぞれでできること・できないこと。
- サイドバーにフォルダツリーがない。Finderのサイドバーは、自分で整えるよく使う場所の一覧で、展開できる階層ではありません。近いものは、リスト表示の三角マーク(ウインドウごとで、移動するとリセット)とカラム表示です。
- ファイルのCtrl+Xがない。ファイルを切り取って移動するという考え方が、Finderにはありません。代わりは「コピーしてから移動として貼り付け」で、⌘C、そして移動先で⌘⌥Vです。なぜFinderはこうなっているのか。
- フォルダが先頭に並ばない。Finderはフォルダとファイルを混ぜて、名前順に並べます。Finder設定(⌘,)の「詳細」にある「フォルダを常に先頭に表示」でフォルダを上にまとめられますが、効くのは名前順で並べたときだけです。日付順やサイズ順にすると、また混ざります。
対応表
| エクスプローラーでは | Finderでは |
|---|---|
| Ctrl+X/Ctrl+Vでファイルを移動 | ⌘C、そして⌘⌥V(理由) |
| Ctrl+C/Ctrl+Vでコピー | ⌘C/⌘V |
| F2で名前の変更 | Return(本当です) |
| Enterで開く | ⌘Oまたは⌘↓ |
| Deleteでごみ箱へ | ⌘⌫ |
| Shift+Deleteで完全に削除 | ⌥⌘⌫ |
| Alt+↑で上のフォルダへ | ⌘↑ |
| Alt+←で戻る | ⌘[ |
| アドレスバーにパスを入力 | ⇧⌘G:フォルダへ移動(詳しく) |
| Ctrl+Shift+N:新しいフォルダ | ⇧⌘N |
| Alt+Enter:プロパティ | ⌘I:情報を見る |
| ファイルの拡張子を表示 | Finder設定(⌘,)→「詳細」→「すべてのファイル名拡張子を表示」 |
| 隠しファイルを表示 | ⌘⇧.(その場で切り替え。詳しく) |
大まかなルールは、WindowsでCtrlを使うところで、Macでは⌘(Command)を使うということです。⌘はスペースバーの隣にあります。人差し指がCtrlを忘れるより早く、親指が覚えます。
誰もが驚くこと
Returnキーは名前の変更です。開くのではありません。Finderでファイルを選んでReturnを押すと、名前の変更が始まります。開くには⌘Oかダブルクリックです。エクスプローラーから持ち込んだ習慣の中で、いちばん長く残るのがこれです。そして、2つを入れ替える設定はありません。
Macならではの、覚えておきたいこと
エクスプローラーにはない、本当に便利なFinderの機能もあります。ファイルを選んでSpaceを押すと、大きなプレビューがすぐに開きます(クイックルック)。⌘⇧.を押せば、ターミナルを使わずに隠しファイルを一瞬で表示できます。ほかに何も変えなくても、この2つは覚えておく価値があります。
慣れた操作をそのまま使いたいなら
Macに慣れるのも立派な選択肢です。上の表は有限で、数週間打ち間違えていれば身につきます。でも、20年分の手の癖を書き換える気になれないなら、ComfortFilesがエクスプローラーの動きをmacOSに持ち込みます。Enterで開き、F2で名前を変え、⌘X/⌘Vでファイルを移動し、どの列で並べてもフォルダが先頭に来て、本物のアドレスバーがあります。アプリは日本語に対応しています。ComfortFilesで直せることの一覧。
よくある質問
MacにWindowsのエクスプローラーはありますか?
ありません。MicrosoftはエクスプローラーのmacOS版を出したことがなく、インストールできるものは存在しません。Macには独自のファイル管理アプリFinderがあり、同じ役目を違う前提で果たします。エクスプローラーそのものをMacで使うには、仮想マシンでWindowsを動かすしかありません。その場合もエクスプローラーが動くのはWindowsの中で、macOSではありません。
Macでエクスプローラーにあたるものはどれですか?
Finderです。Dockの左端にある、青い顔のアイコンです。いつも起動していてデスクトップも表示しています。Win+Eでエクスプローラーを開くように、⌘Nで新しいFinderウインドウが開きます。
Macにエクスプローラーをインストールできますか?
Macのアプリとしてはできません。エクスプローラーは単体のアプリではなくWindowsの一部なので、Windowsがある場所にしか存在しません。つまりPCの上か、Macで動かすWindowsの仮想マシンの中だけです。
Finderがエクスプローラーより使いにくく感じるのはなぜですか?
漠然とした理由ではなく、主に4つの具体的な違いのせいです。編集できるアドレスバーがない、サイドバーに常に表示されるフォルダツリーがない、ファイルを移動するCtrl+Xにあたるものがない、そして名前順で並べたとき以外はフォルダがファイルより上に来ない。どれにも回避策があり、下で説明します。
Finderにエクスプローラーのナビゲーションウィンドウのようなフォルダツリーはありますか?
常に表示されるものはありません。Finderのサイドバーはよく使う場所の一覧で、展開できる階層ではありません。リスト表示の三角マークでフォルダをその場で開くことはできますが、そのウインドウの中だけで、移動するとリセットされます。カラム表示は階層をたどれますが、ツリーとしては表示しません。
Finderにアドレスバーはありますか?
編集できるものはありません。パスバー(⌥⌘P)は今いる場所を表示し、⇧⌘Gでパスを入力するダイアログが開きますが、ウインドウの中に入力できる欄はありません。Finderでパスを表示・コピーする方法で、どちらも詳しく説明しています。